
kyo ten
賞状を飾ることが目的
ISO22000やFSSC22000など食品安全に関わるグローバルな規格を食品サプライチェーンの各拠点が認証を受けることは大切。でもその認証が目的化してしまっている製造拠点が多いことに気がつく。年間20件以上の品質監査をしているが、監査に伺うとその拠点がどう考えているのかがよくわかる。
それは一般衛生管理を見れば一目瞭然。ISO22000:2018、FSSC 22000もHACCPも健康危害を重視しているため、そこだけはしっかりやっている。しかし毛髪混入などの異物混入防止や異臭・退色などを防ぐための「一般衛生管理(PRP)」がなおざりにされている拠点が多い。認証を受け、工場の玄関にその認証賞状を飾ることをゴールとしているのだろう。
せっかくお金をかけて認証を受けても、それを本質的に活用しなければ、意味がない。これは個人が資格を取るのと同じような気がする。
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